褒め言葉が人を傷つけることも…強くてうらやましいなんて言わないで

こんばんは! 代表ライターの永瀬なみです。
@NagaseNami_08

今日は、私が前ブログを始めた頃に書いた、記念すべき1本目のエッセイをご紹介します。

今日のエッセイは、エッセイ・コラム『永瀬節』へ掲載していた記事に手を加えたものです。(掲載日2016.9.2)こちらへ移した後、元のブログ記事は削除します。

強いねって、褒め言葉?

過去に、「強いんだね」と言われて激怒したことがあります。

言った本人は、これっぽっちも悪気なんてなくて。むしろ、褒め言葉として使ったのだと思います。

ですから、その人からは
「なみちゃんみたいに強くなりたい」
「なみちゃんは強くてうらやましい」
と、過去にも何度か言われたことがありました。

こんな風に言われたら、うれしい人もいるのかもしれません。

ですが、私は自分のことを強いと思っていませんでしたし、ましてや「強くなりたい」と思ったことは一度もありません。

そんな私にとって、「強いね」は褒め言葉ではありませんでした。

いま思えば、きっと私は傷ついたのでしょう。そのときの私にとって、言われたくなかった言葉だったのだと思います。

できたのは、強いからじゃない

「強い」と言われて、私は腹が立ったのです。

「あなたは強いからできる、私は弱いからできない」そう言われた気がしました。

それ、「私は弱いから、弱い人間にはできなくて当たり前」っていう言い訳じゃないの? と。

私だって、最初からそんな風に言われるようなタイプではなかったと思います。

ただ、ツラいことから逃げずに踏ん張って生きてきたことは事実です。と言うより、やるしかありませんでした。

踏ん張るしかなかったら、だれでも踏ん張りますよね。極端な話、踏ん張るか人生を諦めるか、の二択しかなかったら、だれでも踏ん張りますよ。

そうして踏ん張る姿は、強い人に見えるのかもしれません。

ですが、実際は強く見えるだけなのではないでしょうか。

「あなたは強いからできる、私は弱いからできない」みたいに言われると、「元々あなたは強い人なんだから、できて当たり前」と言われているように感じます。

たとえば、勉強も同じですよね。

過去に、こんなことがありました。

「頭よくていいよね~」と、あるクラスメイトに言われたのです。

………。

私がどれだけ勉強してこの点数を取るか、知ってる?

勉強しなくてもできる人もいるかもしれないけど、私は必死に勉強しているの。

もちろん、本人には言いませんでしたが、ものすごく腹が立ったのを覚えています。

「なみちゃんは強くてうらやましい」このセリフに対する感情も、そんな感情です。

努力が実を結んだのではなく、「あなたは元々できる人だから、できて当然。私は元々できない人だから、できなくて当然」と言われているように感じました。

あなたができないのは、あなたが乗り越えられないのは、弱いからじゃないでしょ? と。

少なくとも、本気で「強くなりたい」「乗り越えたい」と努力している最中に出るセリフではないと思います。

「強いね」は、褒め言葉ではない

私の場合は、結局のところ、やるしかないからやってきただけの話。

離婚してからの十数年、ずっとシングルマザーですから。突っ走ってきましたよ。

「私が何とかしなきゃ、何ともならない」
私の真ん中には、ずっとこの言葉があります。

「何とかなる」なんて思えません。「何ともならなければ、だれかが何とかしてくれるでしょ」とも、思ったことはありませんでした。

ですから、私のような人を見たら「強いね」ではなく、「大変だったね」と言ってあげてください。

「強くてうらやましい」なんて言わないで、「私も前向きにがんばろう」と言ってあげてください。

「うらやましい」なんて……うれしくありません。本当にそう思うなら、人生そのものを交換してみる? そう聞きたいです。

「細くていいな」
「旦那さん優しくてうらやましい」
「字キレイだもんね」
こんな風に、あなたが褒めたつもりの言葉は知らず知らずのうちに相手を傷つけているかもしれません。

だれかに対して「いいな~」と思ったら、ぜひ「努力したんだろうな」「そうなるには何か理由があるんだろうな」と考えてみてください。きっと、かける言葉が変わりますよ。

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プロフィール


 
大阪在住フリーライター 永瀬なみ

『ライティング事務所くすの樹』代表。
企画、執筆、取材、SEOライティング、編集を中心に活動している。
中学生の息子をもつ30代のシングルマザー。ちょっと太めで古風なお節介。一言でまとめるなら「しっかり者のアホ」。

 

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